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中国品質に悩む人に向けた第3国でのOEM製造の考え方と方法

こんにちは。みなみです。
今日は「中国品質に悩む人に向けた、中国以外でのOEM製造について」のコンテンツを書いていきたいと思います。

中国OEMには、OEMの良さがあるのでしっかりと本質を見極め考えた上での挑戦をお勧めします。
方法論というよりはどちらかというと考え方がメインになると思います。

まず、簡単に自己紹介すると仕事は大手メーカーからOEM受託を生業にして企画(お客さん)開発~工場選定、品質管理、物流管理、コスト管理(みなみ)みたいな分担で日々あちこち飛び回っています。

本業の関係もあり、新しい要素技術や製法、コンセプトを見るのが好きで、そんな要素の詰まったクラウドファンディングの世界にどっぷりはまっております。

前段
(中国以外の国でOEM委託するようになった理由)

クラファン業界では、アメリカのクラウドファンディングサイトから商品を引っ張って日本のクラウドファンディングに掲載するやり方が流行っています。

1発当たれば大きい上リスクも少ないので1つの柱としてやるのはおススメなのですが、
代理店権をいかに取得できるかの争いになり競争が激化しています。

ビジネス的に中期的に安定させるには複数の代理店を持つより、1つの代理店+自社でOEM生産をして商品数を増やすというのがキャッシュフローのバランスとしてよいと思います。
そこで、中国以外の国でモノづくりをする方向に1部商品開発の舵切りをしました。
(EC販売の戦略として専門店化しているというのもありますが)

中国でOEMするメリット・デメリットについて

メリット
・中国OEMに関する情報が多い
・リサーチツールが揃っている(AliPrice)
・リサーチ先が確立している(1688.com,Alibaba.com)
・中国輸入代行会社の果たす役割が大きい
(設計変更のやり取り、不良対応、お金のやり取り)
・製造コストが安い
・原料による優位性が大きい(無い原材料はほぼない)
・OEMをOKする会社が多い

デメリット
・交渉がとてもハード(世界的にインドと中国はハード)
・品質が安定しない(それでもましになった方)
・価格改定が多い
・悪質な業者も多い(不良品をわざと送ったり等)

皆さんが苦労されている部分もあるとは思いますがOEM先としての中国という選択は、個人レベルでOEM製造をする際には非常にメリットが大きく、特に「販売価格」が特に重要なファクターであるAmazon販売の場合は中国がベストだとぼくは思っています。

AMAZONと中国OEMの相性について

ポジショニングマップ

価格が重要視されるプラットフォーム「Amazon」

前提の考えとして、中国OEM→Amazonが主流だと思います。
PCM分析でいう4つの質問
●「高すぎて買えない」と「安いと思う」の交点 →「最高価格」
●「高いと思う」と「安いと思う」の交点 →「妥協価格」
●「高すぎて買えない」と「安すぎて買わない」の交点→「理想価格」
●「高いと思う」と「安すぎて買わない」の交点 →「最低品質保証価格」

Amazonでは「理想価格」、「最低品質保証価格」を求めている方が多いのかなというイメージです。
(SEOの上位にあるものを見ても。あくまで一般的な話です。)

その為、商品設計をする時の販売価格は競合より低く又は同等+α(機能)を設定する事で大きな売上をAmazonでは確保できるのだと思っています。
この「価格」に焦点を当てるのであれば、原料が手に入って、人件費が安く、日本から距離が近く物流費用が抑えられる「中国」でのものづくりは最適ということです。

商品原価=①原料 ②加工費(人件費・その他経費) ③物流費 ④関税

原価計算に不安があるという方は「輸入代行会社仕様に合わせた原価管理表を用意してあります。」
(3日間のサポートがついているので、計算が?な人もご安心ください)

中国輸入代行を使っている方向け原価計算書配ります 原価計算きちんとできていますか?ラクマ―トタオタロウ用

第3国でOEM委託する場合の考え方

ブランド力、デザイン性、機能性、サポート体制 価格以外に商品を購入する上で様々なポイントがあります。(もっと色々)
ペルソナによっても違ければ、商品の性質によってももちろん変わります。
これらは、画像やパッケージ、開発ストーリー、安定的な品質、組織体制の構築など様々手法で解決していくものだと思います。

中国との原価の比較をして
第三国のOEMについて考察しましょう

①人件費の考察ː原価は総合的に見ましょう

もし価格を第一優先にする場合は、原価のどこを減らすのか?を考えます。一番簡単な点で言うと「人件費」です。

アジア・オセアニア各国の一般工の月額賃金(ドル)

出典: MUFG BK Global Business Insight臨時増刊号 AREA Report 5145 『アジア・オセアニア各国の賃金比較 (2019年5月8日)』

単純に中国より安い人件費+日本・ASEAN経済連携協定により特恵関税が受けられる地域に同じ仕事を任せればいいんです。
ただ、これらの国は生産設備や原料が自国にない事が多く、政府も色々施作を出していますが個人レベルの商売の場合、総合的にみると中国の方が安い場合が多いです。
(アパレルや縫製品関連、設備導入の初期投資が少ないビジネスなら価格が安価になると思います。がこれらの国に頼むコストメリットと工数を比較すると割に合わないと思います。)

→中国より安い価格で調達するという視点での第3国へのOEMは、初期設備を自分で調達し、原料を他の国から引っ張ってお膳立てして回収できる規模の取引でなければ現状価格的には合わないと思っていいと思います。

最低賃金_2020 (1)

出典: OECD 「Real minimum wages | Annual / Hourly 」「Average annual wages」

次に折衷案で、設備が整っていると想定できるOECD加盟国の中で賃金が出来るだけ安くて他の原価が安い所はないのか?
という事を考えます。

そこで注目すべきがEU諸国です

一番上の表でEU諸国で安い人件費はラトビアです。
ラトビアの最低年収9,011ドル÷12か月=750$

上海近郊は660$なので約13%人件費の価格が高いという事になります。

➁ 素材での差別化の考察

商品原価=①原料 ②加工費(人件費・その他経費) ③物流費 ④関税

原価の考察でいくと人件費の面では総合的に中国が良いという事で、次点でEU諸国を上げました。

次に原価の大部分を占めるポイントに「原料」について考えましょう。

EU→中国へ材料を支給して加工・輸入する場合

中国国内の加工でEU諸国の原料を使う場合、当然関税が発生します。

❶EU諸国⇛❷中国メーカー(加工)⇛(❸輸出で還付)⇛❹日本

❶⇛❷で関税-❸で還付されるものの(全額還付はあまりない)=3-4%
❹で完成品として関税が発生⇛3-13%

HSコードで関税率が変わるのでざっくりと書いています。
CIF価格×関税率なので当然原価の安い中国の方が同じパーセントでも低い場合はありますが。
(CIFわからない人は貿易実務の本でインコタームズを勉強しましょう。)

EUで材料調達→EUで加工して日本に輸入する場合

①EU(原料)→➁EU(加工)⇛(③特恵税率の場合有り)⇛④日本
※③日EU・EPAに基づく特恵税率が設定されているものに限る

①⇛➁関税はEU諸国はフリー
④特恵税率適応される場合は 一般税率の-2~-3%くらい
https://www.customs.go.jp/roo/origin/jpeu1.htm
(実効税率表を確認ください)

原料に関わる関税だけで最大7%安くなる可能性があり、さらには物流費用も考慮すると人件費の差がそこまで気にならなくなる仕入値まで近づく事ができます。

EU諸国でOEMするメリット・デメリットについて

メリット
・交渉は楽
(契約書文化の為、代理店契約やOEMでも契約書を結ぶ事が多い)
・品質レベルが高い(EU産の良質な材料が使える)
・競合が少ない

デメリット
・製造コストは中国比較だと高い
(トントンくらいの場合もあるが、そもそもの原料代が高いケースもある)
・OEMに関する情報が少ない
・リサーチツールが揃っていない
・リサーチ先が確立されていない
・代行会社がない??
・OEMメーカーが少ない?

中国とは真逆だと思います。情報やリサーチ先、代行会社等個人が副業レベルでOEMする際の情報がほぼないといってもいいと思います。
(その為参入者も少なく、多くは単純なヨーロッパ輸入が多い)

EU諸国OEMのメリットまとめ

・中国よりは少し高いが、品質の安定した製品を量産可能
⇛Amazonのプラットフォームには向いていないかもしれないが、
素材の権威性、品質安定によるブランド化、価格戦略以外の戦略を練っている人にとっては検討の余地があると考えています。

EU諸国OEMをする時に注意する点

①支払い条件
⇛輸入代行会社がこれまでは間に入っていたかと思いますが、ヨーロッパでは直接取引になります。
せめて前金3割のBL発行後7割くらいの支払い条件で交渉しましょう。

➁不良発生時の対応、その際の運賃・関税費用等
⇛基本的に契約書文化なので契約書に記載されている事は遵守しますが、それ以外については基本的に対応しないのが欧州の会社の特徴です。

その為、基本的には契約書はこちらが用意して有利な条件で進める必要があります。
(有利な条件は、色々あるので別途の機会に)

③納期・物流費
⇛輸入納期が中国と比較して長いです。(1-2か月くらい)
また、小口の注文だと物流費割れする場合もあるので注意です。
(EMSやUPSが今は特別単価取れれば小口でも価格はあってきます)

EU諸国のメーカーの探し方

ググるだけです。

日本にいながら、海外のGoogle検索の結果を表示する方法 | iSchool合同会社Google検索をする際、海外のGoogle検索の結果を表示したいということはありませんか?アメリカのGoogle検索の結ischool.co.jp

執筆者:伊藤亜津佐

世界の指定した国の検索結果が出来るように検索エンジンを変える事が出来ます。
これを利用して中国OEMと流れは同じです。

セラースプライト⇛市場細分化⇛商品設計⇛世界のどこかの検索エンジン、表示形式を変えてググる⇛OEMメーカーを探す⇛問合せから連絡

あとは、翻訳ソフトを使ったり、ココナラやランサーズに翻訳打合せをしてくれる人がいるので雇って打合せしてみましょう。

※コツは今回のビジネススキームの特徴は、仕入れ価格が上がる代わりに、
原材料の品質がよく、加工品質もよくトータル良い製品ができるというものです。

セラースプライトで市場細分化した後に、市場参入者の製品の素材を全て調べましょう。
そして「素材+〇〇+OEM」で検索すると尖ったメーカーが出やすいと思います。

これにクラファンを組み合わせて原価を回収しつつ店舗ブランド化を進めていくという夢物語が進んでいくという事です。

最後に

僕的には最速で売上としての結果を出せるのは中国OEM→Amazonだと思っています。

但し

・品質が安定しなく輸入した時点で赤字

・製品ライフサイクルタイムの短期化で思ったより製品寿命が早くストック化できない

・Amazonのプラットフォーム頼りを解決したい

そういった方は、同時並行的に自社ECや楽天市場、ヤフショについても挑戦するのかなと思います。

その時にAmazonで最も重要な「販売価格」+広告ガチャ頼みの利益の呪縛から解放されて、「自社ブランド」の確立が利益最大化への近道なのかな?と感じている人にとっては第3国OEMは挑戦する価値があるのではないでしょうか。

以上!
普段こんな事を考えながら製造国の選定や各プラットフォームへの攻略を考えていますので少しでも参考になればと思います!

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