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メーカーの定価から掛率をいくらで契約できれば利益が出るか原価計算をする。

まずは原価計算していきます!

クラウドファンディングは日本で我々が初めて売る製品なので、
「自分で売価設定が出来ます」

STEP1で「どのくらいで市場単価で売れるのか?」というのがわかったと思います。

次はSTEP2「いくらで仕入れできるの?」という「原価計算」の正確性が重要になります。

つまり
「どのくらいで市場単価で売れるのか?」-「いくらで仕入れできるの?」=粗利となります。

粗利から経費(ページ制作費、プラットフォーム手数料、広告費用)は出ていくので粗利が高くないと最初から赤字のビジネスがスタートしてしまうという意味でこの部分は非常に重要です。

これらが原価の一覧となります。
原価について1つずつ目安を説明していきます。

原価の積み上げに適正利益率を載せる → STEP1で算出した市場の上代との差を確認 → 赤字の場合はメーカーに仕入れ交渉(原価積み上げに適正利益率を載せた状態で市場の上代値よりも低い場合は即メーカーとの契約に向けて動きます)

①製品代

メーカーから見積書を貰いましょう。

ここで来た見積書の条件の最低ロットが例え1000個とかでも諦めないでください。
海外との取引は交渉してなんぼの世界です。
(いきなり1個からと提示してくる会社=在庫品がある会社で輸出については、
パレット単位やケース単位小さくても提示してくるので1個とかで提示してくる方が珍しいです。)

➁関税・輸入消費税

・関税の計算
関税は仕入れ金額+港までの運賃×関税率となります。

・関税の調べ方
経済産業省の輸入統計品目標から該当ジャンルを予測して計算する
https://www.customs.go.jp/tariff/

といっても見ても全然わからないと思うので、  
判断できない場合は最寄りの税関に相談しましょう。
https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/sonota/9301_jr.htm

サンプルを輸入した時の書類から見るのが正確です!

既にサンプル輸入している場合は「輸入許可通知書」をみてみましょう!
輸入すると段ボール箱の外側につけられている書類を探してみましょう!

タイトルなし

そこの関税率を見ていきましょう!上の画像だと「仕入れ金額+港までの運賃×7.4%」となります。
なので仕入れ消費税10%+7.4%は原価に見込むようにしましょう。

③国際送料

最初はいきなりフォワーダーに見積を取らなくてもOKです。
(本brainと攻略編両方購入頂けた方でZOOMして信頼できそうな方には、個人事業主でも使えるフォワーダーと国内配送の倉庫会社を紹介致します。
紹介することで私に利があるわけではないので、フォワーダー、倉庫会社に迷惑が掛からなそうな方のみの紹介となりますので確約はできないです。)

EMSで概算価格を見るとき

・メーカーから梱包後のサイズと重量を聞く
(梱包後サイズː「CARTON SIZE」梱包後重量ː「GROSS WEIGHT」を教えてとメーカーに問合せましょう)

・ケースの入数を確認する

※サンプルの輸入がある時は、PackinListを欲しいと事前に伝えると〇

《輸入する時にメーカーが用意する書類》
・INVOICE(請求書)
・PackinList(梱包してある輸入貨物の明細書)

この2つはメーカー側が絶対に発行しないといけない書類なので、
出してもらうのは申し訳ない等変な遠慮は不要なので堂々とPL(PackinList)欲しいといいましょう。

※逆に我々が作らないといけない書類は特にありません。

※長い物や重さによってはEMS使えないのでその際はフォワーダーに見積します。
それ以外は下記から価格を確認していきます。

郵便局 | 日本郵便株式会社 海外へ郵便物を送るときの流れや国際郵便に関する商品・サービスを紹介しています。国際郵便を利用すれば、世界120カ国・地域に www.post.japanpost.jp

④国内運送費(入庫費用含む)

Makuakeをはじめとしてクラファンではプロジェクトが終わるとCSVファイルで顧客情報が取得できます。

その為、国内でのお客様の発送作業は「CSVでの取り込みができる国内倉庫会社と契約しましょう。」

CSVファイルを国内倉庫会社の指定のフォーマットに変える必要がありますが、数百件の発送作業が1-2時間で終わります。
(自宅から発送するより安いケースが多いので時間と手間も含めて倉庫会社に委託しましょう)

倉庫会社の選び方

・CSVで発送情報入力ができる
・発送費用が安い
・検品や説明書入れのようなオプションがあるEC専用倉庫等が〇

倉庫費用で掛かる項目と目安金額

①入庫費用・・・10-30円
➁梱包費用・・・60-200円
③発送費用(宅配便)・・・550円-1000円
④ピッキング費用・・・100円
⑤保管費用・・・棚置き 月200円 パレット月3300円

ざっくりですが、全て含み入れで下記で私はいつも原価計算しています。

60サイズ:900円
80サイズ:1000円
100サイズ:1100円
140サイズ:1300円
※離島は除きます。クラファンの会員層は日本の人口分布の比率と同じで多くは関東か関西の都会に売上が集中するのでどちらか高い方の運賃をベースにしておくと確実かと思います。

代表的なEC専用倉庫会社

「EC 物流」などの検索ワードで調べれば出てきます。
契約自体はクラファンが終わってからでいいと思います。
(数量によって初期費用無料の会社が安かったり、量が多くて初期費用が発生しても安い所など状況によって変わるので。
あくまで参考でOKです)

オープンロジ

日々の物流業務をもっと効率的に。...
OPENLOGI オープンロジ |日々の物流業務をもっと簡単シンプルに OPENLOGI(オープンロジ)は、主にECショップを運営している企業様向けに固定費ゼロ・従量課金で柔軟に拡張できる物流アウトソーシング、物流代行を提供しています

国立倉庫 https://www.kunilogi.jp/netlogi/

Makuake手数料を抜いて30-40%の利益になるように計算しましょう。

クラウドファンディングの利用手数料は20%です。

原価計算シートに計算式は打ち込んでいるので必要事項入力すれば「原価の積み上げによる上代価格が算出されます。」

https://drive.google.com/drive/folders/1fH1uya1a3l0bLxV6q6mLk6BUac_EdtbO?usp=sharing
↑原価計算表はこちらからダウンロード下さい!

※広告費用は1個辺り%計算ではなく固定費で1500-2000円位の費用感なので低単価商品の場合注意してください。
CPA500円 CVR10% CPO5000円で集客した時プロジェクト終了後の売上を加味してCPO5000円÷3=1700円という計算式で概算しています。(わかる人だけでここはとりあえずOKです)

メーカーからの仕入れ金額(掛率)を交渉してみましょう!

海外総販売代理店では、海外で100USDの定価を6掛けで卸売りしてもらった時、単純にUSD=130円の場合、日本の定価を13,000円にするのではなく、
集客費用や利益を確保する為に、定価25,000円という風に自分で日本での定価設定をすることができます。

代理店販売をするときに知るべき「掛率」について

《参考 日本における売価設定と掛率の関係について》

自社ブランド商品の場合原価率は基本的に3割以下(運送費込)が基本なので、
自社ブランド製品よりは原価の割合が高くなります。

ただしこれは、既に海外メーカーが製品をブランディングした上で開発してくれているのでその開発コスト、テストマーケティングコストが入っている分、その手間を全て省いて販売できるので当然の構造とも言えます。

掛率が4-5割にも関わらず上代が合わない場合、メーカーへそれ以上のネゴは厳しいので、それ以外の経費の見直し又は撤退を判断します。
逆に掛率7-8割の場合、メーカーからほぼ信用されていない状態なので交渉の準備を進めていきます。

理想の上代(STEP1)と原価の積み上げの上代(STEP2)の差額を把握しましょう!