中国輸入代行会社ラクマートを使って毎回同じ製品を買っているのに、毎回金額が違って困っている人。
中国輸入代行会社を使用して20万円の仕入をしたとき、簡易税率になったり、一般税率になったりこれってなに?どっちがお得なの?自分で選択する事はできる?
という疑問を持った人に向けた記事となります。
久々の貿易の基本となりますので、ラクマート輸入に関わらず、アリエクスプレスや個人輸入全てに関わる事ですので、覚えておくといいと思います。
ラクマートの国際送料について
例① 輸入混載CIC(Container Imbalance Charge)の導入
以前の記事で世界的にコンテナ不足になっているという記事を書きました。
コンテナについては日本と中国だけを見た場合、一昨年くらいから日本から中国の輸出量が少なく日本の東京港がコンテナであふれて渋滞をしています。
その為に、2018年~各社CICの導入を始めました。
輸入混載CIC(Container Imbalance Charge)ː日中航路の輸出入量がアンバランスによる中国側のコンテナ不足を解消するために、コンテナのみを日本から中国へ船便で返却。その際の費用を、中国から日本へ輸入する貨物の費用に上乗せするといった費用。
このように物流環境は日々変化しており、諸経費の部分は情勢によって変化していっています!
さらにこの値上げは代行会社では無く、船を所有している会社からくる為、代行会社は値上げを呑むしかない立ち位置となってしまいます。
「関税」の基本を知ろう!
関税とは?
日本での販売額が安くなりすぎないように設定しているものです。
《関税の特徴》
①輸入品に課される税金
②輸入者が支払う(納税)義務がある
③物品ごとに税率が異なる
関税の種類とは?
基本税率 | 日本の関税定率法によって定められた基本的な税率。全ての輸入品目に定められている。 |
暫定税率 | 特殊事情がある場合に暫定的・弾力的に適用される税率 |
特恵税率 | 開発途上国で特恵関税を希望する国の内、認められた国を原産地とする輸入か持ちに対して適用される税率で、 一般の関税率と比較して低い税率が適用されます。 |
特別特恵税率 |
後発開発途上国(LDC)を原産地とする輸入貨物に対して適用される税率であり、税率は全て無税。 |
協定税率(General Tariff Rate) | WTO(世界貿易機関)の協定や、FTAやEPAなどで2国間協定を結んだ国からの輸入に適用される税率。 |
基本的には実行関税率表に基づいて関税率は決まります!
但し、20万円以下の場合は異なります。
簡易税率とは?
DHLやOCSといった国際宅配便では適用されません。
簡易税率って実際安いの?
アリエクスプレスのこちらのTシャツで計算してみましょう!
※TOPページで出ていたので選びましたが基本的にこういったブランド品を中国から購入するのは偽物の可能性が高いので購入しないようにしましょう。
品目〔具体的な品目例〕 | 関税率 | |
---|---|---|
1 | 酒類 (1) ワイン (2) 焼酎等の蒸留酒 (3) 清酒、りんご酒 等 |
70円/リットル 20円/リットル 30円/リットル |
2 | トマトソース、氷菓、なめした毛皮(ドロップスキン)、毛皮製品 等 | 20% |
3 | コーヒー、茶(紅茶を除く)、なめした毛皮(ドロップスキンを除く) 等 | 15% |
4 | 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く) 等 | 10% |
5 | プラスチック製品、ガラス製品、卑金属(銅、アルミニウム等)製品、家具 等 | 3% |
6 | ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品 | 無税 |
7 | その他のもの | 5% |
今回のケースでは簡易税率の方が安かったですが、製品によっては一般税率の方が安い場合もあるので注意深く見てみましょう!
※「実行関税率表」と検索すれば関税率は調べる事ができます。
但し、関税率表を見ても?だと思うので、「製品名 関税率」で検索すると過去の税関からの回答税率としてでているのでそちらを確認しましょう。
一般税率よ簡易税率は選択できるので事前に税関に伝えましょう!
基本的に20万円以下の場合は、簡易税率が出来ようされるので、一般税率が良い場合は事前にラクマート担当者に連絡しておきましょう。
1万円以下の輸入額の場合は免税?
1万円以下のでも免税されないものって?
免税かどうかは税関の判断によるものなので転売目的の人は掛かるという見込みで原価計算しましょう!
まとめ
20万円以下の場合でも変わる場合は数千円単位で変わってくるの原価計算時にきちんとチェックしましょう!
また特恵税率についてもアジアだとベトナムが対象国なので中国以外の仕入先を検討してみるのも面白いですよ!
コメント